こんにちは、一卵性の双子を出産したハナです。
我が家の双子はとても小さく生まれたため4ヶ月の間、病院に入院していました。
早産だったためまだ心の準備ができていないまま出産してしまったのですが、母乳は出産の時期にかかわらず子供を産んだらすぐ出るように体ができているそうです。
出産はまだまだ先だと思っていたので、おっぱいマッサージなど全然していない状態から母乳をいきなり出すのは大変でした。
母乳を出すことと搾乳生活
最初は看護師さんがマッサージを手伝ってくれて、まだ固まっているおっぱいをゴリゴリほぐすところから始まりました。
これがものすごく痛くて、でも赤ちゃんのためだと必死にこらえていたのを覚えています。
時間があれば自分でほぐしたり刺激を与えたりしていましたが、自分では加減ができるので、スパルタな看護師さんのマッサージよりは効いているのかどうなのかという感じでした。
そうしてやっとの思いで初乳が出るようになり3時間おきの搾乳が始まりました。
この搾乳生活も思っていたより、とても大変でした。
実際赤ちゃんがいれば、赤ちゃんが泣いたらおっぱいを吸わせてあげるのですが、私の場合赤ちゃんがとても小さく保育器の中で必死に生きることが精一杯でおっぱいを吸えるような状況ではありませんでした。
赤ちゃんが飲めなくても母乳は必要
赤ちゃんがまだ飲めないのに母乳は出さなければいけない状況だったのです。
搾乳した母乳はシリンジや母乳パックに入れて入院中の赤ちゃんに届けていました。
母乳は日に日に出る量も増えていったのですが赤ちゃんに必要な母乳の量はほんのわずかでした。
ここから、私の搾乳母がどんどん溜まっていきました。
母乳育児は最初が肝心
母乳は最初の1週間〜10日ぐらいで分泌の量がだいたい決まってくるそうです。
双子なので母乳の量を増やしたかった私ですが夜中の搾乳が少し空いてしまったり日中もだいたいの時間で搾乳していたら、看護師さんに「最初はちゃんと時間で搾乳しないと量が減ってきちゃうよ」と言われて、夜中も眠い中出来るだけ搾乳を頑張るようにしていました。
おかげでこの時は一日中常に眠い日々を過ごしていました。
もともと母乳の出は良くない方だと自分で思っていたのと、小さく生まれた赤ちゃんには「母乳が一番だ」と新生児科の先生にも言われていたのでこの時はとにかく母乳を出すことに必死でした。
だんだん安定する母乳の量
毎日の搾乳で搾乳した冷凍母乳はたまり、最初はわずかだった母乳の量も30ml 60mlと増えていきました。
最初は3〜4時間後ことの搾乳を心がけていましたが2ヶ月3ヶ月と時間が経つにつれてサボりがちになり、夜は一回あけちゃおうとか日中の外出時にも時間が空いたりすることも増えてきいきました。
それでも平均で100mlぐらい時間があけば200ml弱とれていました。
実際によく出る人は一回の搾乳量も100ml以上で捨てるほど出る人もいると思いますが本当に羨ましかったです。
私は頑張って努力して100mlちょっとだったので。
母乳量アップのコツ!母乳の量を増やすために実践した5つのこと!双子は完全母乳はむずかしい!?
せめて双子が退院するまでは母乳を届けたいと思ってやっていたのですが、実際に退院の目処がついてきたあたりから母乳育児にするか粉ミルクで育てようか迷いが出てきました。
周りから散々双子育児は大変だと聞かされ、そのうえ2人分の母乳を出す自信がなかったからです。
普通よりも小さい赤ちゃんはおっぱいを吸う力も普通より弱く直接母乳を飲んだ後も哺乳瓶で搾乳母を足してあげたり、私自身も飲み残したおっぱいの搾乳を続けなければいけませんでした。
正直、二人とも完全母乳で育てたかったですが二人分の母乳はぜったり無理だと思ったし、それまでは入院中までは母乳で退院後はミルクでもいいかなと思っていました。
でも、実際に退院が近づくにつれてせっかく今まで努力した母乳を終わられていいのかと迷いが生じました。
今の粉ミルクは栄養価も高く下手すれば母乳より質がいいのかもしれません。
でも母乳には粉ミルクにはない免疫機能を高める成分が入っています。
栄養だけでなく体を強くしてくれる成分が入っていると思うと母乳を諦めるのも惜しくなってしまいました。
もちろん双子ママでも完母で育てた方や混合で頑張っている人はたくさんいます。
家での生活スタイルや環境によっても違いますが、私は上の子の世話と双子育児、さらにワンオペ育児だと思うと双子の授乳だけに集中できる時間がどれだけあるかと考えてしまいました。
試行錯誤した結果
祖母や病院の看護師さんからは母乳がそれだけでてるのに母乳育児を辞めてしまうのはもったいないと散々言われて、母乳とミルクの混合の方がいいのかとても悩み、双子を1日交代で今日はお姉ちゃんが母乳の日、明日は妹が母乳の日と決めてあげることにしました。
実際にやってみると二人の授乳のタイミングが交互にうまくいけばいいのですが、だんだんタイミングがズレてきて間隔の差が無くなったり、順番が入れ替わったり時には同時に泣き始めたりして、きっちり1日交代でというのは難しかったです。
他にもふたり同時に母乳をあげて足りない分をミルクでたすというやり方は、二人の授乳間隔を同じにしたり飲んでいる量がだいたいわからないと難しいと思いやめてしまいました。
またひとりで一回分の母乳を飲みきればいいのですが、小さいがために飲み残しも多くふたり連続で直母の時もありました。
結果、きっちり決めてもなかなか思い通りにはいかず、母乳はあげたりあげなかったりになってしまいました。
退院してから数週間の間、親戚の家で私と双子と3人お世話になっていたのですが、その間はみんなで赤ちゃんを見てくれていたためさらに哺乳瓶の出番が増えてしまいました。
自宅外での双子育児で直母の機会が減ってしまったこととそのうち私も風邪をひいてしまい薬服用の期間を経て結局最終的には完全ミルクの育児になってしまいました。
同時授乳の経験は宝物
母乳をあげたい気持ちと時間の余裕や安心感などからミルクにしようか何度も色々悩みましたが、自宅に帰って双子育児をしていった上で我が家は完全ミルクに落ち着きました。
小さい時に何度か直母での同時授乳を体験したのは本当に良かったです。
両脇にかわいい我が子を抱えてふたり同時におっぱいを吸っている姿は本当にかわいいです。
双子ならではの特権だと思います。
育児に正解はない
はじめは大変だけど後々楽なのは完母、はじめから量もわかり簡単なのはミルクだけど外出時やコストなど大変なところもあります。
どちらがいいか正確な答えはないけど、「家庭によってお母さんがやりやすいのが一番だよ」と看護師さんたちは言っていました。
私は何度か乳腺炎になりかけたこともあったので、完ミにしたらおっぱいトラブルの心配もなくなりどこでも哺乳瓶で同時授乳が簡単にできるのでミルクにして良かったかなと思っています。
双子育児となると一筋縄ではいかないことも多いですが、実際に考えるのとやってみるのとでは違います。
上の子の育児も体験していますが、赤ちゃんの性格やペースによっても全然違いました。
まだまだこれからもいろんな悩みが出てくると思いますが、育児をしながら解決していけたらと思います。
✴︎ちなみに生後6ヶ月(修正2ヶ月半)の現在は、ひとり1日に600〜800cc飲むので5日ぐらいでミルク缶がなくなります。今後もっと哺乳量が増えると思うとおそろしいです。