少し前に知り合いからもたった本
「こども 菜根譚(さいこんたん)」
ちょうど双子が揃ってお昼寝をしてくれたので、スキマ時間に読んでみました!
まず菜根譚とはなにか?
菜根譚はむかし中国で生まれた本だそうです。
いわゆる中国の古典ですね。
作者は、洪自誠(こうじせい)という人物です。
作者の洪自誠が生きた時代は、中国がとても荒れている戦乱の時代で、政治家の権力争いや農民の反乱が起きていたとても生きにくい世の中だったそうです。
そんな中で、作者は「人はどう生きるべきか」「どういった思考が大切か」
険しい世の中をよりよく生きるために必要な心の持ち方を綴ったのはないかと思いました。
不自由のない生活をしている私にも、響く言葉がたくさん詰まっていました。
菜根譚は、物語ではなくたくさんの〝名言集〟といった感じです。
本の中には、中国の菜根譚を日本語に書き換えた「書き下し文」が書いてありますが、私でも解釈するのは難しかったです。
その代わり、となりには子供用にわかりやすく訳されている「こども訳」と「身近な例え話」が載っているので小学生ぐらいの子には理解できると思います。
また、すべての漢字に〝ふりがな〟がふってあるので、漢字が読めなくても大丈夫です。
大人でも読みやすいですよ!
子供がくじけそうな時
物事がうまくいかない時
対人関係で悩んだ時
自分は不幸だと感じた時
などにぜひ読んでほしい一冊です。
菜根譚の言葉は、つらいと感じるときに前向きの思考にさせてくれる言葉がたくさんあります。
子供がこんな思考で生きていけたらどんなに幸せか。
大変だった時代に書かれたこの本は
いまの学力社会、複雑な人間関係のなかで生きる子供に響く言葉が多いように感じました。
なんども読み直して
〝逆境に負けない強さ〟を身につけてほしいです。
自分にも子供にもためになる一冊だなと感じました。
字も絵も大きいのでさらっと読めますよ。
おすすめです。
ちなみにこの本に監修は、『声に出して読みたい日本語』や『小学生のための論語』の著者である齋藤孝さんです。Eテレの『にほんごであそぼ』の総合指導もされていますよ。