「1歳未満の赤ちゃんにはちみつは食べさせてはいけない」というのはよく耳にします。
厚生労働省からも大事なお知らせとして国民に呼びかけています。
では、なぜはちみつを赤ちゃんに食べさせてはいけないのでしょうか?意外と理由を知らない人も多いと思うので、その理由をまとめていきます。
他にも黒糖やコーンシロップは1歳までは食べさせない方がいいとされています。
1歳まではちみつを食べさせてはいけない理由
乳児ボツリヌス症にかかるリスクがある
1歳未満の子供がはちみつやはちみつを含んだ食品を食べることによって乳児ボツリヌス症にかかってしまうことがあります。
赤ちゃんの腸にボツリヌス菌が入り込むと腸内でそのまま増殖して乳児ボツリヌス症にかかってしまうというリスクが高いと言われています。
赤ちゃんの腸はまだ未発達なことと普段から栄養価の高いミルクなどを摂取しているため、大人よりも腸内でのボツリヌス菌の定着、増殖率が高くなってしまいます。
乳児ボツリヌス症とは?
乳児ボツリヌス症とは、赤ちゃんの腸内でボツリヌス菌が繁殖することによって起こる病気です。
乳児ボツリヌス症にかかってしまうと、全身の筋力の低下、痙攣、発達障害、便秘など様々な症状が現れたり稀に死に至ることもあります。
赤ちゃんにとってはとても怖い病気なのです。
国内でも発生例や死亡例が報告されていてアメリカでは毎年100以上の発生報告があるそうです。
日本では、はちみつ以外にも井戸水から発症した例もあります。
ボツリヌス菌は熱に強い
ボツリヌス菌は熱に強く120度で4分以上加熱しないと殺菌できないと言われています。
通常はちみつは包装前に加熱処理を行わないことと、ボツリヌス菌は耐熱性が高いため通常の調理法では殺菌できないことから、はちみつとその加工品すべて摂取しないようにと言われています。
1歳を過ぎれば大丈夫!
1歳を過ぎれば腸内環境が整ってくるので大人と同じように摂取しても大丈夫です!
一般的には1歳から大丈夫とされていますが、いきなり1歳になったからといってすぐあげるのが心配な人ははじめは少量から試してみるのもオススメです!
少し食べてみて体調に変化がなければそのまま増やしていっても大丈夫です。
それでも心配なママは1歳半ぐらいから食べさせ始めたというママもいます。
初めてあげるときは体調が良さそうな日を選ぶと良いでしょう!
1歳まで黒糖を食べさせてはいけない理由
一般的にはあまり知られていませんが、実は黒糖にもボツリヌス菌が混入している可能性があると言われています。
黒糖はサトウキビから作られているのですが、黒糖には加熱工程があります。
熱に強いボツリヌス菌なのでどこまで殺菌できているかは確認されていませんが、今までに黒糖による発症例はないそうです。
黒糖はボツリヌス菌が含まれている可能性があるということで念のため食べてはいけないと言われています。
まとめ
赤ちゃんが食べてはいけないものがあるのは、からだがまだ未発達なためです。
他に牛乳やアレルギー源となりやすい食品も食べ始めは気をつけなければなりません。
食べてはいけない物やその理由がわかっていると赤ちゃんの食事づくりやおやつを安心してあげることができます。
1歳までは特に赤ちゃんが口にするものに気をつけられるといいですね。